【伊豆大島】夜行日帰りで40cm級頭にグレ連発!「弾丸離島遠征」の全貌【費用・スケジュール・攻略法】

初心者ガイド

「離島で釣りをしてみたいけど、お金も時間もかかりそう…」 「泊まりがけじゃないと無理だよね?」

もしあなたがそう思っているなら、非常にもったいない! 東京に住んでいるなら、伊豆大島は「近所の釣り場」です。

2026年の初釣りとして、1月1日の夜から3日にかけて、「夜行日帰り」で伊豆大島に行ってきました。 結果は、39cm(伸ばせば40cm(笑)の口太グレを筆頭に、35cmの尾長グレ、良型ブダイなどが連発。

しかも驚くべきは、その快適さとコスパです。 今回は、学割も駆使して往復9,000円。普通の船釣りと変わりません。そして、帰りの船で爆睡して回復できるため、帰宅後に道具を洗い、魚を捌く体力さえ残っていました。

この記事では、貧乏学生でも忙しい社会人でも実現可能な「伊豆大島・弾丸遠征」の全貌と、強風を攻略したフカセ釣りの実釣レポートをお届けします。

なぜ今、伊豆大島なのか?「船釣り価格」で夢を買う

まずは今回の旅の概要をお伝えします。 伊豆大島は、東京・竹芝桟橋から大型客船(さるびあ丸など)でアクセスできる、釣り人にとっての楽園です。

驚愕のコストパフォーマンス

離島遠征=数万円というイメージがあるかもしれませんが、それは飛行機や高速船を使った場合の話。 大型客船の2等和室(一番安い席)を使えば、驚くほど安く済みます。

  • 通常運賃(インターネット予約):往復約10000円
  • 通常運賃(学割適用):往復約9,000円
  • キャンペーン適用往復約6000~7,000円!(長期休暇時以外。島とく切符など)

どうでしょうか? 東京湾でアジやタチウオの乗合船に乗ると、大体8,000円〜10,000円かかりますよね。つまり、船釣りに行くのと同じ(あるいはそれ以下)の金額で、夢溢れる離島の堤防・磯に立てるのです。これは行かない手はありません。今回は新年正月に行ったため通常料金でしたが、フカセ釣りのハイシーズンである秋~春はキャンペーンでさらに安くなります。

意外と知らない「夜行日帰り」という選択肢

「日帰り」といっても、朝行って夕方帰るわけではありません。 「夜に出発して、船で寝て、朝イチから釣りをして、午後の船で帰る」というスタイルです。

これなら宿代は0円。船中泊が宿代わりです。 「船で寝られるの?」と不安に思うかもしれませんが、こつさえわかれば意外なほど快適なんです。

タイムスケジュール:竹芝出発から現地到着まで

今回の実際のスケジュールを時系列で紹介します。 これから計画を立てる方は、東海汽船の公式HPと合わせて参考にしてください。

【1/1 22:00】東京・竹芝桟橋 出航

JR浜松町駅、もしくはゆりかもめ線竹芝駅から徒歩すぐの竹芝客船ターミナル。 夜の港は、帰省客や釣り人たちの熱気で独特のワクワク感があります。乗船時間の15分前までに受付を完了させ乗船券を受け取る必要があるため、時間には余裕を持って到着しましょう。特に繁忙期は受付のための列が混雑する場合もあるため、大型船乗船時は1時間前の到着が推奨されています。

閑散期の場合でも受付や割引利用の場合は各種書類記入の手続きが必要になるため、最低でも30分前には到着して乗船手続きを行いましょう

乗船手続きが完了した後はターミナル内にて待機し、乗船開始のアナウンスを待ちます。時間になると案内があるので、人の波に乗って指定の乗船場に向かいます。この際記入済みの乗船券の提出が必要なので、すぐに取り出せる場所に用意しておくとよいです

なお、なぜか乗船券の住所記入欄には(都道府県)という表示しかないため、「東京都」等のみしか書かず止められている人が結構います。必ず「市区町村」まで記入しましょう。

今回乗船した東海汽船「さるびあ丸」客船らしからぬフォルムがかっこいい

レインボーブリッジやお台場の夜景を横目に、大型客船が出航。 船内にはレストランや自販機、シャワー室まで完備されており、まさに「動くホテル」です。

船内には荷物置き場が複数個所設けられており、釣りでの利用の場合はこのスペースに手回り品以外を置いておきます。私の場合は45cmキーパーバッカン+クーラーボックスを括り付けた背負子と135cmのロッドケースを持ち込みましたが、かなり余裕で置いておけました。

フカセ釣りのハイシーズンである閑散期は特に問題ないですが、夏季休業中などの繁忙期に利用する際、大島にて下船するときはできるだけ荷物置き場入り口付近に荷物を置きましょう。荷物が詰まって取り出すのが大変になります。

また、東京竹芝桟橋での乗船階と伊豆大島での下船階は異なります基本的に伊豆大島での下船は船内4階からですので、できれば乗船後に自分の部屋とは関係なく4階に荷物を運びましょう。スムーズに下船できます。(繁忙期はスペースに余裕がないため、迷惑にならないよう自分の部屋の階の荷物置き場を利用しましょう。)

2等和室は雑魚寝スタイルですが、毛布を借りれば十分に眠れます。 釣り場に着いたら体力勝負。甲板で夜風に当たるのもそこそこに、早めに就寝するのが鉄則です。

とはいえせっかく乗ったのだから楽しみたくなるのが人間。しっかりと甲板でレインボーブリッジと東京の夜景を堪能し、その後レストランでカレーをいただきました。

船尾からレインボーブリッジ越しに見る東京の夜景。こういった体験もプライスレスだ。
船内にはレストランがあり、出船後しばらくの間利用可能。メニューもいろいろ。

レストランは夜間になると閉店してフリースペースとなるので、利用したい方は都度営業時間を確認しましょう。万が一利用し損ねても、船内には24時間利用可能な冷凍食品・カップ麺・お菓子・アイス等の自販機があるため食事の心配はありません
当然飲み物やアメニティーの自販機もあります。階によって中身が変わるので船内の案内を参照してください。

その後は当然睡眠なのですが、この時大切なのは、毛布を三枚(最低二枚)借りること。二等船室の場合床にクッション性はあるもののそのまま寝るには硬いため、床に半分に折った毛布を二枚引き、一枚は掛布団として利用しましょう。これを知らないと「床が固くて一睡もできなかった……」となりがちです。

毛布は出船後に始まる二等船室での移動貸し出しか、その後は船内のインフォメーションカウンターにて借りることができます。事前に自販機ブースで貸し出し引換券を購入しておきましょう。

それと、船酔いが心配な方はアネロン等の酔い止めを服用するものよいでしょう。普段は敵になる副作用の眠気も、この時ばかりは強い味方になります。

こういった工夫に加えてエンジンの振動が心地よい揺りかごになり、気づけば熟睡していました。

【1/3 06:00】伊豆大島 到着

「おはようございます。まもなく岡田港に到着します」 朝5時35分ごろ、音楽と共に流れる船内アナウンスで目覚めると、外はまだ薄暗い夜明け前。 接岸する港は、当日の風向きによって「元町港」か「岡田港」のどちらかに決まりますが、現在はほぼ岡田港です。(今回も岡田港でした)

もし行きと帰りで港が違う場合は少し早く切り上げてバスで移動する必要がありますが、そんなことはほとんどありません。今回も釣りができるぎりぎりの風(高速船は条件付き運航になるレベル)でしたが岡田港発着でしたので、し発着港が変わる場合はそもそも釣りにならないでしょう。

下船した瞬間、東京とは違う潮の香りと、肌を刺す風を感じます。 いよいよ、半日一本勝負の始まりです!

【実釣編】強風の洗礼と「理論」による攻略

今回の作戦は「港から動かない」こと。 レンタカーを借りて地磯を回るのも楽しいですが、移動時間がもったいないのと余計に費用が掛かります。大型船が着く港は水深があり、磯にいかなくても足元にとんでもない大物が潜んでいるのです。

発着港の堤防に釣り座を構え、準備開始。 狙うはもちろん、40cmオーバーのグレ(メジナ)です。

到着時はまだ薄暗いので、今のうちに撒き餌の準備をします。
当日のレシピは「オキアミ3kg+マルキューグレV9徳用+マルキューM.S.P.小粒+海水適量

特にマルキューグレV9徳用は3kg入って1000円と、学生にも優しい最高コスパです。
通常のレシピだとオキアミ6kgにグレパワーV9徳用1袋なのですが、今や都心部の釣具屋ではオキアミ3kgで1800円前後もします。そこでオキアミ3kg分をマルキューM.S.P.小粒で代用するのです。

これで問題を感じたことはありません。なんならよく釣れます。

開始直後の苦戦:強風 vs 全誘導

はやる気持ちを抑えて仕掛けを投入しますが、ここで洗礼を受けます。 ものすごい強風です。しかも、真正面からの向かい風。

最初は、全誘導(ウキ止めなし)で攻めました。 ウキを沈めながら、全層を探って魚の居場所を見つける作戦です。

しかし、これが機能しませんでした。 強烈な向かい風と波っ気で、道糸が風に煽られ、軽い仕掛けがどうしても浮き上がってしまいます。 マキエは沈んでいくのに、道糸で仕掛けが引っ張られてサシエ(針のエサ)だけが表層を滑っている状態。これでは狙ったタナを釣れません。その結果表層のエサ取り(伊豆大島の堤防の場合、回遊魚のタカベが多いです)だけしか釣れません。

流石は伊豆大島、エサ取りも高級。

開始1時間は、本命のアタリすらない我慢の時間が続きました。

とはいえタカベはおいしい魚な上、東京湾では釣れません。ちゃっかり2匹ほどキープ。

しかし今日の本命はあくまでグレ(メジナ)。状況を打開する必要があります。

転機:シマノ「ゼロピットDVC」の真骨頂

全誘導は諦め、仕掛けを安定させる半誘導(ウキ止めあり)に切り替える判断をしました。 ここで活躍したのが、私の相棒であるウキ、シマノの「ゼロピットDVC」です。

通常のウキなら、全誘導から半誘導に変えるために「道糸を切って、仕掛けを全部作り直す」必要があります。強風の中でそんな細かい作業をするのは地獄ですし、時合(魚が釣れる時間)を逃してしまいます。なにより面倒くさい。

しかし、ゼロピットDVCなら道糸を切らずにウキのサイズや浮力を交換でき、さらにDVCシリンダーを回すだけで浮力微調整が可能です。 私は瞬時に仕掛けを組み替え、浮力を重くし、ウキ止めをセットしました。

  • 変更前:00号(沈め)で全誘導 → 風で道糸が引っ張られて馴染まない
  • 変更後:G3号(少し重め)で半誘導 → オモリを打って強制的に沈め、タナを4mに固定。多少引っ張られてもガン玉がグリップ力を発揮し、撒き餌からずれにくい。

この判断が、状況を変えました。

爆釣劇の開幕:唸るドラグ、曲がる竿!

仕掛けを変更して第1投目。 オモリに引かれた仕掛けが、風を切り裂いて馴染んでいきます。ウキがどっしりと潮を掴んでいるのが分かります。

「これなら食うはず…」 そう思った矢先でした。

モゾモゾっとウキが視界から消え去り、手元のラインが張ります。 寒グレらしい当たりにしっかりと合わせると、竿が根元から絞り込まれました。

「でかい!!」 足元へ強烈に突っ込む引き。沈んでいるテトラポッドに逃げ込まれないよう、竿を使って誘導し、レバーブレーキを駆使しつつ浮かせます。 タモに収まったのは、体高のある立派な口太グレ。サイズは38㎝でした。

まるまるとした立派な寒グレ

これが「半誘導」の威力。風で荒れている海でも、ウキ止めとオモリでエサを「魚がいるタナ」に留めておけたからこそのヒットです。「全誘導」の釣りが強いのは事実ですが、状況によって仕掛けは使い分けるのが賢明です。

その後確変モードに突入。 立て続けに30cm級のグレが連発し気を良くしていたその時、突如として今日一番の引きに襲われます。

あたりを捉え竿を立てると驚異の重量感と瞬発力で竿を伸されかけ、何度かレバーブレーキで糸を送り出しつつ丁寧なやりとりで寄せてきました。

この日一番のグレ。いい引きを見せてくれた。

メジャーを当てると…39cm! (尻尾をちょっと伸ばせば40cmあったので、実質40cmということにしておきます!笑)東京湾の堤防ではまずお目にかかれないサイズに、手が震えました。

その後も35cmの尾長グレがヒット。尾長特有のスピード感ある引きも堪能しました。 さらに、磯のダンプカーと呼ばれる36cmのブダイまで登場。

あっという間の半日釣行でしたが、クーラーボックスはずっしりと重くなりました。 移動せず、港の足元だけでこれだけの釣果。伊豆大島のポテンシャル、恐るべしです。

最初の3匹を釣った段階で、その後の35cm以下は全てリリースしました。最終釣果はグレ10匹、ブダイ1匹、タカベ4匹、イスズミ1匹。

釣行の最後には必ず堤防の汚れや撒き餌を洗い流しましょう。

【復路編】帰りの船こそ天国。シャワーと睡眠で完全回復

13:30、納竿。 名残惜しいですが、帰りの船の時間が迫っています。14:30には出港してしまうため、余裕を持って14:10ごろには完全に撤収しておきたいです。

「あー、楽しかったけど、これから帰るのがしんどいな…」と普通は思いますよね?

違うんです。ここからが大型客船遠征の真骨頂です。

【14:30】伊豆大島 出航

帰りのさるびあ丸に乗り込みます。 船内にはコインシャワーがあります。まずはここで、潮風でベタついた体と、釣りの疲れを洗い流します。 料金は3分で100円。お湯を止めている間は時間も止まります。

さっとシャワーをすませば100円で十分ですが、時間を気にせず浴びたい人は200円用意しておきましょう。

サッパリした着替えに着替えたら、あとは指定席(またはフリースペース)でプシュッと祝杯をあげるもよし、爆睡するもよし。

船内の自販機でペプシとカップ麺を購入。好釣果後の祝杯は至福の時間であった。

車での釣行だと、帰りの渋滞と戦いながら睡魔と向かい合う地獄の運転が待っていますが、船なら「寝ていれば東京に着く」のです。この差は天と地ほどあります。

【19:00】東京・竹芝桟橋 到着

ぐっすり4時間ほど仮眠を取ったおかげで、東京に着いた頃には体力はほぼ全回復していました。

通常の釣りだと、帰宅後は「もう無理、動けない…」と道具を玄関に放置して寝てしまうこともありますが、今回は違います。 元気があり余っているので、その日のうちに全ての道具を水洗いし、釣った魚の下処理まで完璧に済ませることができました。

翌日に疲れを残さず、最高の魚料理で晩酌ができる。 これこそが、社会人や学生にとっての「理想の休日」ではないでしょうか。

【今回の使用タックル】

  • 竿:ダイワ インプレッサ 1.25号 5.3m
  • リール:ダイワ シグナス2500XHG
  • ウキ:シマノ ファイアブラッド ゼロピット DVC TYPE-A / TYPE-D
  • 道糸:ナイロン 3号
  • ハリス:サンライン ブラックストリーム黒潮 1.5号
  • 撒き餌:オキアミ3kg+マルキューグレV9徳用+マルキューM.S.P.小粒

ダイワのインプレッサはコスパ最高でおすすめです。決め手はこの価格帯では他にない、IMガイド×カーボンソリッド穂先を採用していること。穂先絡みがほとんどなく、ウキを沈める釣りでも魚の食い込みが抜群に良いです。
初心者の方は絶対これ!というレベルでおすすめなので、今後プレビュー記事を書くかもしれません。

まとめ:学生よ、大島へ行け!

今回の遠征をまとめます。

  1. コスパ最強:キャンペーンと学割を使えば、往復7,000円。船釣り感覚で行ける。
  2. 釣果は別格:足元で40cm級のグレが狙える。魚影の濃さは東京湾とは比較にならない。
  3. 疲労度ゼロ:行きも帰りも船で寝られるため、ドライバーの負担がなく、帰宅後も元気。
  4. 実践:風や潮の状況が常に変化する離島だからこそ、道具の特性(ゼロピットDVCなど)や仕掛けの使い分け(全誘導⇔半誘導)が釣果に直結する面白さがある。

特に、フカセ釣りを練習している脱初心者の方には、ぜひ一度この体験をしてほしいです。 堤防でコッパグレ(小型)と遊ぶのも楽しいですが、離島の本流に揉まれた40cm級の引きは、あなたの釣り人生観を変えるはずです。

冬の伊豆大島は風が強い日が多いですが、それさえ攻略できれば、最高のパラダイスが待っています。 次の休みは、タックルを担いで竹芝桟橋へ向かってみませんか?

※この記事は2026年1月時点の情報です。運賃やダイヤは東海汽船公式サイトで最新情報をご確認ください。

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